
コーヒーを飲むと乾燥肌になるって本当?
結論、コーヒーには利尿作用があるので、飲みすぎると乾燥肌になる可能性があります。
しかし、適量のコーヒーはむしろ潤いのある肌へとサポートしてくれるため、美肌になりたい人におすすめです。
美肌を保ちながらコーヒーを味わいたい人は、ぜひ参考にしてみてください。


【結論】コーヒーは飲み方を間違えると乾燥肌の原因になり得る


結論、コーヒーを飲むと乾燥肌になる可能性があります。
コーヒーには、利尿作用のある“カフェイン”が含まれているからです。



尿が排出されると体内の水分が減るため、肌も乾燥しやすくなります。
ただコーヒーの利尿作用はあまり強くないといわれており、間違った飲み方をしなければ乾燥肌になるほどではありません。
- コーヒーばかりで水を飲まない
- 過剰摂取する
- 一度に2杯以上飲む
1日に摂るべき水分量は約2.5Lです。
食事から得る水分と体内でつくられる水分を除いた約1.2Lを、飲料水から補わなければなりません。



コーヒーを1.2L飲めばいいのでは?
コーヒーの飲みすぎはカフェインの過剰摂取につながり、危険なのでやめましょう。
カフェインを摂りすぎると、体調を崩すリスクが高まるうえ、利尿作用が強くなり肌が乾燥しやすくなります。
乾燥肌を防ぎながらコーヒーを楽しむためには、適量を守りこまめに水を飲むことが大切です。
【対策】乾燥肌にならないためのコーヒーの飲み方


うるおった肌を保ちながらコーヒーを飲む方法を紹介します。
水を飲む
肌の乾燥を防ぐためには、コーヒーだけでなくしっかり水を飲むことが大切です。
- 飲料水から摂る水分:約1.2L
- コーヒー2~3杯:300~450ml
- その他の飲料:750~900ml
- 食事から摂る水分:約1L
- 体内でつくられる水分:約300ml
1日で飲料水から摂る必要がある水分は、約1.2L。
ドリップコーヒーを1日2~3杯飲むと、300~450mlの水分が補給できます。
しかし4杯以上のコーヒーは飲みすぎなので、残りの750~900mlはカフェインが入っていない飲料水を摂取する必要があります。





水分補給におすすめなのは、水(常温~白湯)です。
水にはカフェインやカロリーが含まれていないので、水分補給に適しています。
摂取するタイミングは、喉の渇きを感じる前。
また、一度にたくさん飲んでも排出されてしまうので、こまめに飲むようにしましょう。
1日2~3杯までにする
適量のコーヒーを飲むことでカフェインの過剰摂取を防ぎ、肌のうるおいを守れます。
- 1日のカフェイン摂取量:最大400mg
マグカップ3杯まで - 1度のカフェイン摂取量:最大200mg
マグカップ1杯と少し
健康な成人なら、1日のカフェイン摂取量は最大で400mg。
マグカップ1杯(200ml)のコーヒーには、カフェインが約120mg含まれているため、多くても3杯までが適量の範囲内です。



ただ、一度に3杯飲むのはNG。
カフェインの摂りすぎは利尿作用で肌が乾燥したり、不安や不眠など体調を崩したりする原因になります。
一度に摂る量はカフェイン200mg=マグカップ1杯程に抑えましょう。
夕方以降は飲まない
コーヒーには覚醒作用のあるカフェインが入っているので、夕方以降は飲まないようにしましょう。
一般的にカフェインの効果は4時間ほど続き、8時間かけて半減するといわれています。



夕方以降に飲むと、カフェインの影響を受けて睡眠の質が落ちてしまいます。
いい睡眠がとれないと、ターンオーバーの促進や肌の水分維持にかかわる”成長ホルモン”の分泌が減少。
結果、肌の水分が減り乾燥してしまうのです。
コーヒーを飲むタイミングは、午前中1杯・昼食後1杯・(3杯飲む人は、15時頃に1杯)がおすすめ。
カフェインの少ないコーヒーを飲む
利尿作用による肌の乾燥が気になる人は、カフェイン含有量が少ないコーヒーを取り入れてみるのもおすすめです。
コーヒーの種類 | カフェイン含有量 |
---|---|
ノンカフェインコーヒー | 0% |
カフェインレスコーヒー | 10%以下 |
デカフェコーヒー | カット率は規定なし |
上記のコーヒーならカフェインの影響を受けにくいので、寝る前にも楽しめます。


適量のコーヒーはむしろ乾燥肌に良い


1日2~3杯までなら、コーヒーは肌のうるおいを高めてくれます。
コーヒーには、肌の水分量を高める”クロロゲン酸”という成分が含まれているからです。
花王の実験では「クロロゲン酸入りのドリンクを飲んだら、角質の水分量が約20%アップした」という結果が出ています。



水分が増えることでバリア機能が高まり、乾燥しにくい肌を目指せるのです。


【Q&A】コーヒーと乾燥肌に関するよくある質問


コーヒーと乾燥肌に関するよくある質問に答えていきます。
【まとめ】コーヒーは飲み方により肌を乾燥させたり潤わせたりする


コーヒーは飲み方を間違えると、乾燥肌になる可能性があります。
- 水を飲まない
1日約1.2Lを飲む 水分不足で乾燥肌に - 1日4杯以上飲む
カフェインは1日400mgまで 利尿作用で乾燥肌に - 夕方以降に飲む
カフェインの少ないコーヒーを飲む 覚醒作用で乾燥肌に
とはいえ適量のコーヒーなら、クロロゲン酸の働きにより肌の水分量アップが期待できます。
正しい飲み方で肌のうるおいを守りながら、コーヒーを楽しみましょう。
参考文献
- 国土交通省「「健康のため水を飲もう」推進運動」
- 食品安全委員会「食品中のカフェイン」
- 花王「クロロゲン酸類の肌への効果」
- J-STAGE「コーヒーポリフェノールの摂取による乾燥肌およびストレス症状への効果」
- 東京福祉大学「日常生活の中におけるカフェイン摂取-作用機序と安全性評価-」
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