「大学中退したからもう就職できないかも…」「中退者はやっぱり不利だよね…」と諦めてしまっていませんか?
たしかに大卒者と比べると就職において不利になる点はあります。
でもそれは何も武器を持っていない状態で戦った場合です。
大学中退者でも武器を持てば、正社員として就職できる可能性は十分にあります。
武器となるのは「資格」
そして資格の中でも「業務独占資格」や「必置資格」が狙い目です。
今回はその「業務独占資格」や「必置資格」の中で半年で取得できてかつ学歴不問で受験できるものを3つ紹介します。
そもそも「業務独占資格」と「必置資格」って何?どんなメリットがあるの?
業務独占資格と必置資格をざっくりまとめるとこんな感じ。
業務独占資格:この資格を持っている人だけが特定の業務を行える。持っていない人がその業務を行うのは禁止されていて法律違反となる。
必置資格:この資格を持っている人を最低1人または複数人、企業に置かなければならない。人数が満たない場合は法律違反となる。
つまり企業にとって、貴重な存在ということ!
では具体的にこれらの資格を保持しているとどんなメリットが得られるのでしょうか。
メリット
資格保持者しかできない業務があるから就職に有利
将来性があって雇用が安定している
独立開業も可能で自由な働き方が目指せる
資格手当がつく場合があり昇給が狙える
持っているだけでとても得になるのがわかりますよね。
では業務独占資格や必置資格はどんな資格が当てはまるのか。
代表的なものでいうと
医師、薬剤師、税理士、司法書士、公認会計士、看護師などなど…
でもこれらの資格は学歴が問われたりかなり難易度が高いものばかりです。
たとえ今から大学や専門学校へ通うとしても膨大な時間がかかってしまいます。
なので「半年を目安に取得」できてかつ「学歴不問」の資格がベスト。
それに当てはまるのが、
行政書士
宅地建物取引士
登録販売者
これらは受験資格が特にないので誰にでも取得できます。
難易度はやや高めですが、だからこそ一度大学受験を乗り越えた経験のある大学中退者におすすめです!
これからそれぞれ説明していくので、自分に合いそうなものを選んでぜひ挑戦してみてください。
業務独占資格でおすすめなのは「行政書士」
業務独占資格でおすすめしたいのが行政書士。
行政書士の仕事内容は多岐にわたり、ざっくり言うと「個人や法人の書類作成についての相談にのったり作成代理を行う」です。
内容は「遺言・相続」や「会社設立」「雇用関連」などたくさんあります。
中には書類作成についてだけでなく、新規ビジネスの提案やコンサルティング業を行う人もいて、とても幅広い業務が可能。
行政書士の独占業務は「国や地方公共団体などの官公署に提出する書類および事実証明に関する書類・権利義務に関する書類の作成代理」
これを無資格者が行うと法律違反になります。
主な勤務先は、
法務事務所・弁護士事務所
建設会社
不動産会社
一般企業(法務部・総務部)
などが挙げられます。
行政書士試験について
受験資格:なし
受験日程:年1回(11月第2日曜日)
受験料:10,400円
合格率:10%前後
勉強時間:目安500~1000時間(通信やスクールなら500時間前後)
勉強方法:独学(TACの教材がわかりやすい)
通信教育・スクール(TAC、ユーキャン、大原、キャリカレなど)
必置資格でおすすめなのは「宅地建物取引士」と「登録販売者」
宅地建物取引士
必置資格でおすすめしたい1つ目の資格が「宅地建物取引士」
不動産売買や賃貸物件あっせんの際に、宅建士が契約内容や重要事項説明をしなければならないんです。だから不動産会社には宅建士を5人につき1人以上設置する義務があります。
勤務先としては、
不動産会社
建設会社
金融機関
不動産管理会社
などが挙げられます。
宅建士試験について
受験資格:なし
受験日程:年1回(10月第3日曜日)
受験料:8,200円
合格率:15%前後
勉強時間:目安300時間
勉強方法:独学(TACの教材がわかりやすい)
通信教育・スクール(TAC、ユーキャン、大原など)
登録販売者
必置資格でおすすめしたい2つ目の資格が「登録販売者」
こちらは一般医薬品(第2医薬品・第3医薬品)の販売が行えるようになる資格です。
医薬品は薬剤師か登録販売者にしか扱えません
主な業務としては、
薬を選ぶ手伝い
薬の説明
生活習慣のアドバイス
店舗の運営(レジ業務・品出し・売場づくりなど)
処方箋受付・調剤補助(調剤薬局の場合)
があります。
主な勤務先は、
ドラッグストア
調剤薬局
スーパー
ホームセンター
家電量販店
などが挙げられます。
登録販売者試験について
受験資格:なし
受験日程:年1回(8月~12月にかけて各都道府県で実施)
受験料:12,800円~18,200円(都道府県により異なる)
合格率:50%前後
勉強時間:目安300時間
勉強方法:独学(全国書店の教材など)
通信教育・スクール(ユーキャン、キャリカレなど)
まとめ
以上が半年で就職を目指せる3つの資格でした。
まとめると、大学中退者におすすめなのは、
・業務独占資格:行政書士
・必置資格:宅地建物取引士と登録販売者
の3つ。
なぜなら、
・学歴不問で受験できるから
・大学受験を乗り越えた経験があって勉強耐性があるから
・どれも需要のある職業だから
です。
「中退をしたから正社員になれない」「一生大卒には叶わない」なんてことはありません。
ぜひ「業務独占資格」や「必置資格」を味方につけて専門性の高い職を目指してみましょう。
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