
スキンケアやメイクで
モロモロが出るのはなぜ?



仕上がりが汚くて嫌。
対処法をおしえて
この記事では、スキンケアやメイクでモロモロが出る原因と対策を解説していきます。
モロモロが出るのを防いで、きれいに仕上げたい人はぜひ参考にしてみてください。


【正体】スキンケアやメイクで出るモロモロとは?


モロモロとは、スキンケアやメイク中に出る、白いポロポロした粉のこと。
正体は、ポリマーと他の成分(粉状成分やポリマー)がくっついたものです。


ポリマーは、とろみを出したり被膜を形成したりする目的で、主にスキンケアアイテムに配合されています。
代表的なポリマー成分は、カルボマーや○○クロスポリマー、○○コポリマー、キサンタンガムなど。



ポリマーが他の成分と反応し合体することで、モロモロができあがります。
【原因7つ】スキンケアやメイクでモロモロが出る理由


モロモロの正体であるポリマーの合体は、以下が原因で起こることが多いです。
原因①塗るときの摩擦が多い
スキンケアやメイクの際に摩擦が多いと、モロモロが出やすくなります。
摩擦により、ポリマー同士がくっつきやすくなるからです。



たとえば日焼け止めや下地を、指で何度もスライドさせて塗るのはNG。
モロモロを出さないためには、摩擦を減らして塗ることが大切です。
原因②肌が乾燥している
肌に水分が足りていないと、日焼け止めや下地を塗るときにモロモロが出やすくなります。
ポリマーは乾燥すると、くっつきやすくなるからです。




- 乾燥した肌にポリマーがのる
- 肌がポリマーの水分を奪う
- ポリマーが乾いて収縮する
- ポリマー同士がくっつく
- 摩擦でモロモロとして出る
乾燥肌の人だけでなく、インナードライ肌の人も同じことが起こりやすいです。
洗顔のしすぎや保湿不足に注意し、肌のうるおいを保ちましょう。
原因③とろみ系のスキンケアアイテムを使っている
とろみを出すためにポリマーが入ったアイテムを使うと、モロモロが発生しやすくなります。
- オールインワン系
- ジェル
- クリーム
特にカルボマーというポリマー成分が入っていると、モロモロが起こりやすいです。
日焼け止めや下地を重ねる場合、スキンケアはさらっとしたアイテムを選ぶとモロモロ対策になります。
原因④使用量が多い
アイテムの使用量が多くて肌になじんでいないと、モロモロが出やすくなります。
肌に密着していない状態で次のアイテムを塗ると、ポリマーと他の成分が混ざり、摩擦でダマになりやすいです。
使用量を守り、肌になじんでから次のアイテムを塗るようにしましょう。
原因⑤顔に汚れがついている
ホコリや塵がついた顔に日焼け止めや下地を伸ばすことも、モロモロの原因の一つ。
塗るときにホコリや塵によって摩擦が増し、ポリマーが固まりやすくなるからです。



簡単に言うとスクラブみたいなイメージ
また、タオルやコットンなどの繊維にも注意しましょう。
原因⑥スキンケア後からメイクまでの時間が長い
スキンケアからメイクまでの時間が長いと、モロモロができやすくなります。
時間を置きすぎると、メイクをするときには肌が乾燥してしまっている可能性があるからです。



肌にしっかり水分がある状態でベースメイクをするのが最適。
化粧水や乳液(油分が少ないもの)を塗ってなじんだら、すぐに日焼け止めや下地を塗りましょう。
原因⑦紫外線散乱剤の日焼け止めを使っている
紫外線散乱剤がメインの日焼け止めは、モロモロが出やすいです。
散乱剤は粉状なので、ポリマーとあわせると固まる可能性があります。
とろみのあるスキンケアアイテムと紫外線散乱剤の日焼け止めを組み合わせるのは、なるべく避けたほうが良いです。
【対策5つ】スキンケアやメイクでモロモロを出にくくする方法


原因を踏まえた上で、モロモロが出にくくなるスキンケアやメイクの方法を解説します。
対策①モロモロが出にくいスキンケアアイテムを使う
モロモロ対策には、以下のようなスキンケアアイテムが適しています。
- 高保湿なのに軽やか
- 水分が多く油分が少ない
- ポリマーが控えめ
水性の保湿成分が多くさらっとしたアイテムなら、モロモロの発生をおさえられます。
日焼け止めや下地を重ねる場合は、軽いテクスチャーのスキンケアアイテムを使うのがおすすめです。
対策②摩擦を減らして塗る
摩擦を減らして日焼け止めや下地を塗ることで、モロモロが出るのをおさえられます。
- 適量を手の甲に出す
- 顔に点置きする
- 1度だけ指でスライドさせる
- 塗りムラを減らす
- 指や手のひらでポンポンと押してなじませる
指を何度もスライドさせると摩擦が増えてモロモロの原因になるので、やさしく押すようにしてなじませましょう。
ただ、押すだけだと塗りムラが気になるため、1度だけスライドさせるのがおすすめです。
対策③しっかり保湿する
しっかり肌に水分を補った状態で日焼け止めや下地を塗ることで、モロモロが出にくくなります。
前述したとおり、乾燥はモロモロの原因だからです。
ただしベタつかないよう、さらっとした化粧水でうるおわせておくのがポイント。



化粧水を少し多めにし、乳液を控えめにするのがおすすめです。
スキンケア後は肌が乾燥しないうちに、日焼け止めや下地を塗りましょう。
対策④正しい順番でスキンケアする
アイテムを正しい順番で使うことで、モロモロの発生をおさえられます。



テクスチャーが「軽い→重い」の順で塗りましょう。
朝のスキンケア
- 化粧水(少し多めに)
- 乳液(控えめに)
- 日焼け止め
- 下地(必要なら)
夜のスキンケア
- 導入美容液(必要なら)
- 化粧水(適量)
- 美容液
- 乳液(またはクリーム)
肌に水分を補ってから、油分で蓋をするのが正しい順番です。
ただ油分の上から日焼け止めや下地を塗ると、ポリマーと粉状成分がくっついてモロモロが出やすくなります。



朝は化粧水をメインにスキンケアするのがおすすめです。
対策⑤肌になじんでから次のアイテムを重ねる
肌になじんでベタつかなくなってから次のアイテムを重ねたほうが、モロモロが出にくいです。
液が肌に残った状態で重ねると、ポリマーと次のアイテムの成分が混ざってモロモロになる可能性があります。
とはいえ乾燥するまで待つと、ポリマーが乾いてモロモロが出る原因に。



ベタつきはないけどしっとりしている状態で、次のアイテムを重ねましょう。
【Q&A】スキンケアで出るモロモロについてのよくある質問


【まとめ】スキンケアやメイクのモロモロは塗り方やアイテム選びで対策できる


モロモロは、塗り方の工夫や使うアイテム次第で出にくくなります。
- モロモロが出にくい塗り方
- ポンポンと押すようにして塗る
- 水分のある潤った肌に塗る
- 正しい順番でスキンケアする
- 肌になじんでから重ねる
- モロモロが出にくいアイテム選び
- さらっとしたアイテムを使う
ポリマーや油分が少ないもの - 紫外線散乱剤が少ない日焼け止めを塗る
- さらっとしたアイテムを使う
ポリマーや粉状成分などの合体が、モロモロの主な正体です。
原因である摩擦をなるべく起こさないよう、指で押すようにして塗るのがポイント。
また、とろみのあるスキンケアの後に日焼け止めや下地を重ねないことも大切です。



モロモロが出にくいスキンケアやメイクを実践し、きれいな仕上がりを目指しましょう。
参考文献
- みついだいすけnote「【日焼け止めのカスが出る問題】を現役の化粧品開発者が徹底的に解説」
- かずのすけAmeba「敏感肌向け日焼け止め&下地は『ポロポロ』が出やすい!?消しカス状ポロポロの原因と出にくい塗り方」「塗りムラや白いカスを防ぐ!【紫外線散乱剤ベースの日焼け止め&下地】を綺麗に塗る方法」
- かずのすけ/白野実著『美肌成分事典』
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